猫砂のまとめ買い、消臭で選ぶなら結局どれ? 素材別に6製品を使い比べた

窓辺に座って外を眺める猫
Photo by Zanyar Tofiq on Unsplash
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玄関を開けた瞬間の、あの気まずさ

夏場、外から帰ってきてドアを開けた瞬間に「あ」と思う。自分では慣れてしまっているはずのニオイが、外の空気を吸ってきた鼻には届く。来客の予定が入るたびに、トイレの砂を全部入れ替えていた時期がありました。

猫砂は買い替えの頻度が地味に重い消耗品です。1匹飼いでも2〜4週で1袋が消えていく。2匹なら倍。だからまとめ買いしたいのだけれど、20Lとか40Lを買って「これ、うちの子が使ってくれない」となったときの絶望が怖い。ニオイと飛び散りは、レビューを100件読んでも自分の家で使うまで分からない代表格です。

ここでは素材の違う6製品を、消臭の持続固まりの強さ飛び散り・粉塵1回あたりのコストという4点で並べます。

先に、この記事が向いていない人

選ぶときに見るべき3つ

1. ニオイを「消す」のか「隠す」のか

香りつきの砂は、排泄直後は快適に感じます。ただ香料とアンモニア臭が混ざったときの独特のにおいが苦手、という人は少なくない。無香タイプで吸着に寄せるか、香りで覆うか。ここは好みが割れるポイントで、性能の優劣ではありません。ちなみに猫は人間よりはるかに嗅覚が鋭いので、強い香りが猫側の負担になる場合もあります。

2. 固まりが「持ち上がるか」

固まる砂の実力は、固まる速さより「スコップで持ち上げたときに崩れないか」で分かります。崩れると底に粒が残り、そこがニオイの発生源になっていく。全量交換の頻度がここで決まるので、コストにも直結します。

3. 処理方法をライフスタイルに合わせる

トイレに流せるか、燃えるゴミか、自治体によっては可燃不可か。鉱物系は基本的に流せません。週2回のゴミ出しまで排泄物を室内に置いておく前提なら、密閉容器の有無まで含めて考えたほうがいい。私はここを軽く見ていて、ゴミ箱を買い直すはめになりました。

比較表

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製品素材容量消臭の持続感 固まりの強さ飛び散り・粉塵処理1Lあたり目安
ライオン ペットキレイ ニオイをとる砂 5L×4 鉱物(ベントナイト)20L高め・香りつき 強いやや多い燃えるゴミ約60〜80円
アースペット ひのきの猫砂 森林からの贈りもの 7L×6 木質(ひのき)42L中〜高・木の香り 少なめ燃えるゴミ/流せる約75〜95円
業務用 ひのき猫砂 50L 木質(ひのき)50L 弱〜中少ない自治体次第約30〜50円
新東北化学 フォーキャット ラクラクサンド 4L×4
※システムトイレ専用
鉱物(天然ゼオライト)16L中〜高 固まらないタイプ少なめ分別処理約210円
※交換頻度が低く単純比較不可
常陸化工 スマイルキャット おからの猫砂 グリーンA 7L×4 おから28L中〜高 中〜強少ない流せるタイプ約50〜70円
ベントナイト 固まる猫砂 10L×2 鉱物(ベントナイト)20L 非常に強い多い燃えるゴミ約30〜50円

※価格は販売時期や店舗で変動します。目安として見てください。
※ラクラクサンドのみシステムトイレ専用(固まらないタイプ)です。1Lあたりの単価は高く見えますが、交換頻度が固まる砂と大きく違うため、他の5製品と同じ物差しでは比較できません。

製品ごとに

ライオン ペットキレイ ニオイをとる砂(5L×4個)

良い点香りと吸着の合わせ技で、排泄直後のツンとした立ち上がりが穏やかに感じられます。粒が均一で固まりも安定していて、スコップ作業のストレスが少ない。国内メーカーで品質のばらつきが小さいのも、まとめ買い前提だと安心材料です。

気になる点単価は今回の6つの中で高い部類。香りが強めなので、無香派には合わないと思います。トイレのそばで食事をする間取りだと、香りが気になる場面があるかもしれません。

向いている人1匹飼いで、多少高くても扱いやすさを取りたい人。来客が多い家。

アースペット しっかり消臭するひのきの猫砂 森林からの贈りもの(7L×6袋)

良い点ひのきの香りは合成香料とは方向性が違って、部屋の空気に馴染みます。木質なので軽く、7Lの袋でも片手で扱える。粉塵が少ないのも、猫が砂かきをした後に周囲が白くならない点で助かります。メーカー表記では燃えるゴミに出せて、少量ずつなら流すこともできるとされていて、処理の選択肢が広いのは地味に効く利点です。

気になる点鉱物系ほどガッチリは固まらず、崩れて底に残ることがある。木の香りが苦手な猫は使ってくれない可能性もあります。6袋まとめ買いは42Lぶんの体積になるので、置き場所は買う前に決めておいたほうがいい。

向いている人粉っぽさが気になる人、香りは自然系がいい人。ゴミに出すか流すか、処理方法を選べるようにしておきたい人。

業務用 ひのき猫砂 50L

良い点1Lあたりの安さが際立ちます。50Lを一度買えば、1匹なら数か月は買い足しを考えなくていい。多頭飼いで消費が早い家ほど効きます。

気になる点50Lの袋は保管場所を選びます。玄関に置きっぱなしになりがちで、湿気を吸うと固まりが甘くなることも。業務用グレードなので粒のばらつきや香りの強さが個体差として出やすく、消臭は「並」くらいに見ておいたほうがいいかもしれません。

向いている人3匹以上、または屋外物置など保管スペースに余裕がある人。ワンルームには正直おすすめしにくいです。

新東北化学 フォーキャット ラクラクサンド(4L×4個入)

この製品だけ、他の5つと種類が違います。天然ゼオライトの粒で、システムトイレ(二層式)の上段に敷いて使う専用品です。固まりません。通常の固まる砂用トイレでは使えないので、ここだけ切り離して読んでください。

良い点おしっこは下段のシートに落ちる設計なので、砂そのものは最後までサラサラのまま。固まった塊をすくう作業がそもそも発生しないぶん、日々の手入れはこの6つで一番軽い。消臭は香りで覆うのではなくゼオライトの吸着に任せる方式で、無香が好みならこの素直さは合うと思います。メーカーは1匹あたり約2か月もつとしています。

気になる点システムトイレ専用という制約が最大のハードルです。1Lあたりの単価も今回で最も高い部類ですが、交換頻度が固まる砂とまるで違うので、この数字だけ見て高いと判断するのは正確ではありません。4L×4で総重量26kg超と、持ったときの重さは鉱物系そのものです。

向いている人すでにシステムトイレを使っている人。塊をすくう作業自体をなくしたい人。固まる砂のトイレを使っているなら、この製品は対象外です。

常陸化工 スマイルキャット おからの猫砂 グリーンA(7L×4袋・28L)

良い点トイレに流せるのが最大の違いです。ゴミの日まで排泄物を室内に置かなくていいというのは、想像以上に生活が軽くなる。おから由来なので万一の誤飲時のリスクが鉱物系より低いとされ、子猫や食いしん坊の子がいる家では選択肢に入ります。粉塵も少なめ。

気になる点湿気に弱く、開封後の管理に気を使います。夏場に袋を開けっぱなしにして、少し傷ませたことがありました。緑色の粒が見た目として気になる人もいるようです。集合住宅の配管事情によっては、流すのを控えたほうがいい場合もあります。

向いている人ゴミ出しの回数が少ない地域の人、猫がトイレの砂を口にしがちな家。

猫砂 ベントナイト 固まる猫砂(10L×2袋)

良い点固まる力に関しては今回で最も強い部類だと思います。おしっこがカチッと塊になり、スコップですくうときの崩れがほぼない。単価も安く、掃除の手数を減らしたいなら合理的です。

気になる点粉塵と飛び散りが多い。トイレの周囲1mくらいに白い粉が広がるので、マットの用意はほぼ前提です。重さもあり、10L袋を階段で運ぶのは一仕事。消臭は固まりの良さで結果的に助けられている、という性格で、砂そのものの消臭力に期待しすぎないほうがいいかもしれません。

向いている人掃除のしやすさ最優先、フローリング+マットで対策できる人。カーペット敷きの部屋では、たぶん後悔します。

使い方別のおすすめ

ワンルームで、とにかくニオイを何とかしたい → ライオン ペットキレイ。単価は高いけれど、居住空間とトイレの距離が近い家では香りのコントロールが効きます。
多頭飼いで消費が激しい → 業務用ひのき50L、またはアースペットのひのき7L×6。保管場所に余裕があるなら前者、なければ小分けの後者。
システムトイレ(二層式)を使っている → ラクラクサンド一択。というより、他の5製品はそもそも使えません。
ゴミ出しが週1〜2回の地域 → スマイルキャット おから。流せることが効いてきます。
掃除の手間を最小化したい → ベントナイト固まる猫砂。ただしマット必須。
粉塵が気になる、猫が呼吸器系に弱い → ひのき系かおから系。鉱物系は避けたほうが無難かもしれません。

まとめ

6つ並べてみて思うのは、「全部入り」は存在しないということです。安くて、固まって、消臭が強くて、粉が飛ばなくて、流せる砂。どれかを取るとどれかが落ちる。

判断の順番としては、まずトイレの方式(固まる砂用か、システムトイレか)でふるいにかける。次に処理方法(流せる必要があるか)で絞り、保管場所で容量を決める。最後に消臭と粉塵の好みで選ぶ。この順だと迷いにくいと思います。

そして、まとめ買いの前に小さい袋で試せるなら試したほうがいい。20Lを買って猫に拒否されたときの精神的ダメージは、送料無料の数百円では埋め合わせられません。切り替えるときも、古い砂に新しい砂を2〜3割ずつ混ぜて1〜2週間かけると、受け入れられやすいと言われています。

ニオイの感じ方は部屋の広さ、換気、猫の食事内容によっても変わります。ここに書いたのはあくまで一つの家での使用感なので、参考程度に。