システムトイレ用シートは「純正」か「業務用大容量」か──4製品を使い分けた結論

テーブルの陰からこちらをのぞく灰色の猫
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だいたい、こういう場面で困る

3匹目を迎えた月、シートの減りが一気に変わった。それまで週1枚で回っていたのが、木曜あたりで裏面まで色が回る。仕方なく前倒しで交換して、月末に明細を見て「シート代だけでこの額か」と少し固まる。

で、「デオトイレ シート 互換」と打ち込む。800枚で数千円という業務用が出てくる。安い。安いけど、うちのトレーに入るのか。純正をやめて臭いが戻ったら本末転倒じゃないか。──ここで手が止まる人が、たぶんいちばん多い。

この記事は、純正3種と大容量互換1種を同じ環境で回してみた記録です。結論から言うと、全部を1つに寄せるのはあまりうまくいきませんでした。

先に、この記事が合わない人

見るべき基準は、3つでいい

基準①:トレーの実寸(mm単位で)

いちばん事故が起きるのがここ。システムトイレのシート受けトレーは、メーカーごとに寸法が違います。ざっくり言うと、デオトイレ系(ユニ・チャーム)は長辺40cm超のワイド、ニャンとも系(エステー)は35cm前後、アイリスオーヤマ系は33cm前後。この差は「ちょっとはみ出る」では済まなくて、大きすぎると引き出しが閉まらず、小さすぎると四隅から尿が漏れてトレーを毎回洗うはめになります。

パッケージ表記の数値はあくまで目安なので、買う前にメジャーでトレーの内寸を測っておくと外しにくいです。3分で終わります。

基準②:消臭の「方式」が違う

方式が違うので、単純な優劣にはなりません。玄関近くにトイレを置いている家と、洗面所の換気扇下に置いている家では、効いてくるものが変わります。

基準③:1枚単価 × 実際の交換頻度

ここを掛け算しないと意味がない。「1週間取り替えいらず」は1匹想定の話であって、3匹なら実質3〜4日で限界が来ます。うちの3匹(去勢済み成猫)だと、どの製品でも4日目には交換したくなりました。

比較表

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項目 ①業務用互換
800枚/ラクリーン
②デオトイレ
ふんわり香る
③ニャンとも
脱臭・抗菌(複数ねこ用)
④アイリス
ONCS-20
内容量 200枚×4袋
別売で30枚×4袋
大容量パック8枚×4袋(32枚)20枚
1枚あたり目安 6〜8円45〜60円70〜90円35〜50円
消臭の方式 吸収量重視・無香香料+消臭脱臭剤+抗菌消臭剤+抗菌
香り なしあり(3種)なしほぼなし
対応 各社共通うたい文句
要実測
デオトイレ専用ニャンとも専用アイリス専用
交換目安(1匹) 2〜3日約1週間約1週間約1週間
向く場面 多頭・毎日交換派来客が多い部屋香り不可+脱臭重視小型トレー・少量買い

※単価は執筆時点の実売からならしたもので、セールや時期でかなり動きます。
※型番の対応や寸法はロットで変わることがあります。購入前に各商品ページの最新表記と、お使いのトレーの内寸をご確認ください。

製品ごとのレビュー

① ねこシステムトイレ用シーツ 800枚(200枚×4袋)

良い点とにかく単価。1枚7円前後なら、汚れていなくても気分で替えられます。この「ためらわずに交換できる」感覚が、実は消臭性能そのものより効きました。多頭飼いで臭いに悩んでいる人は、高級シートを1週間引っぱるより、安いシートを2日で替えたほうが体感が良いことがあります。

気になる点「各社共通」の表記はうのみにしないほうがいいです。アイリスのSSS30・SSSF16・SSSF24・TIH-30Cあたりは想定内ですが、デオトイレのワイドトレーだと隙間が出ます。あと薄いので、1匹が大量に出すタイプだと裏抜けします。香りゼロなので、シート単体で部屋の臭いを消す働きは期待しないほうがいい。

向いている人3匹以上、または毎日交換したい人。トレーがアイリス系の人。

①’ ラクリーン 30枚×4袋(厚手タイプ)

良い点吸収層が厚めで、留守番が長い日用に取ってあります。800枚の薄手と組み合わせて、平日は薄手、丸一日空ける日はこちら、という使い分けができる。アイリスオーヤマのSSS30・SSSF16・SSSF24・TIH-30Cに対応をうたっています。

気になる点枚数あたりの単価は800枚品より上がります。これ単体で日常を回すというより、厚手が必要な日のための保険という位置づけ。①とは別商品なので、まとめ買いするなら2点を別々に買う形になります。

向いている人①を主力にしつつ、長時間の留守番がある日だけ厚手に切り替えたい人。

② デオトイレ ふんわり香る 消臭・抗菌シート

良い点ボタニカルソープとナチュラルガーデンを試して、ソープのほうが自然でした。玄関からトイレが見える間取りだと、来客時の「猫いるんだね」の第一声が変わります。純正なのでトレーへの収まりに悩む必要がなく、引き出しもスムーズ。

気になる点香料が合わない猫がいます。うちの1匹は導入直後の2日だけ、トイレの前で足踏みしていました(その後は普通に使いましたが)。人間側も、閉め切った脱衣所に置くと香りがこもって少し重く感じます。単価も高め。

向いている人リビングや玄関付近にトイレを置いていて、無香では物足りない人。1〜2匹。

③ ニャンとも清潔トイレ 脱臭・抗菌シート 複数ねこ用

良い点吸収層がしっかりしていて、4日目に持ち上げても型崩れしにくい。香りでごまかさない設計なので、香料が苦手な家に向きます。複数ねこ用だけあって、2匹までなら1週間表示に近い実感でした。

気になる点32枚で3,000円前後は、多頭飼いにはきつい。それと当然ながらニャンとも本体専用なので、他社トレーへの流用はサイズが合いません。ケース買いすると保管も地味にかさばります。

向いている人ニャンとも本体を使っていて、無香で脱臭を取りたい人。

④ アイリスオーヤマ お部屋のにおいクリア消臭シート ONCS-20

良い点20枚入りという刻みの細かさ。「まず試す」に向いています。1枚単価も純正系では抑えめ。アイリス本体との相性は当然良好で、トレーの引き出しに素直に入ります。

気になる点20枚なので、3匹で毎日交換すると3週間で消えます。リピート買いの手間を考えると、結局①の大容量に移る人は多いと思います。消臭は「クリア」の名の通り控えめな方向で、強い臭いを打ち消す性格ではありません。

向いている人アイリスのシステムトイレを買ったばかりで、まず使用感を確かめたい人。

使い方別のおすすめ

多頭飼い(3匹以上)・コスト最優先 → ①の800枚。ただしトレー実寸の確認が前提。
1〜2匹・来客が多いリビング設置 → ②デオトイレ ふんわり香る(香りが合う猫であれば)。
香料NGの家・ニャンとも本体 → ③。
買ったばかりで様子見 → ④の20枚から。

併用という手もある:うちは平日①、来客のある週末だけ純正、という回し方に落ち着きました。財布と鼻の折り合いとしては、これがいちばん楽です。

まとめ

純正か互換かは、「性能の勝ち負け」より「交換頻度をどこに置くか」で決まります。週1で回せる環境なら純正の脱臭設計が活きるし、3日で替えたいなら単価の低さがそのまま効いてきます。

そして、どれを選ぶにしても最初にやることはひとつ。トレーの内寸を測る。800枚が届いてから合わないと気づいた時のダメージは、正直けっこう大きいです。