またたび粉末7つを比較|爪とぎに誘導したい人向け・与えすぎない量の話も

竹の椅子の上で横たわる白黒の猫
Photo by Manja Vitolic on Unsplash
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またたびは少量を、たまにが原則です。粉末の目安は耳かき1杯程度、頻度は週1〜2回あたり。過剰に与えると、まれに呼吸が浅くなるなどの症状が出ることが指摘されています。心臓や呼吸器に持病のある猫、シニア猫、妊娠中の猫には使わないか、事前にかかりつけの獣医師にご相談ください。生後6ヶ月未満の子猫は、そもそも反応が出にくいとされています。

新しい爪とぎ、まだ一度も使ってくれていない

段ボールの爪とぎがボロボロになったので、麻縄の縦型に買い替えた。届いた日に設置して、期待して待った。猫は匂いを嗅いで、二歩下がって、その日からソファの角を研ぎ続けている——という場面。うちでも一度やりました。

こういうとき、多くの人がまたたびに手を伸ばします。ただ、ネットで調べると「与えすぎは危険」「うちの子は無反応だった」と正反対の情報が並んでいて、結局買うのをやめる。

その手前で止まっている人向けに、粉末を中心に7つ比べました。

先に言っておくと、この記事が向いていない人

選ぶときに見る基準は3つだけ

1. 原料が「実」か「虫えい果」か

またたびには通常の果実(正常果)と、虫が寄生してこぶ状になった虫えい果(ちゅうえいか)があります。一般に虫えい果のほうが成分が濃いとされ、パッケージにも「虫えい果100%」と書かれます。反応が弱かった経験がある人は、ここを先に見てください。

2. 1回量が測れるか

粉末の目安は耳かき1杯程度(0.2g前後)、頻度は週1〜2回あたりが無難です。10gの袋を買うと、感覚で振りかけて多くなりがち。個包装は割高ですが、量の管理という意味では優秀です。

3. またたびか、キャットニップか

別の植物です。またたび(マタタビ科)は反応する猫の割合が高く、キャットニップ(シソ科)は遺伝的に3割前後の猫が反応しないと言われます。逆に、またたびで無反応だった猫がキャットニップに反応した例もあります。

片方で駄目でも、もう片方が残っている。そう考えておくと気が楽です。

比較表

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商品形状内容量の目安量の測りやすさ爪とぎ誘導気になる点
キャティーマン 無添加良品 猫にまたたび
またたび
粉末・個包装4包×10箱反応に個体差が出やすい
またたび粉末 5g×3個
虫えい果100%またたび
粉末5g×3濃いぶん量の加減が必要
またたび粉末 10g
国産・天然100%またたび
粉末10g×一般家庭には多い
またたび粉末 0.5g×10袋
またたび
粉末・個包装0.5g×10グラム単価は高め
スマック またたびスプレー
またたび
液体スプレー30g反応の立ち上がりは粉末に劣る印象
生キャットニップ 4.5号大株
キャットニップ
鉢植えの生株4.5号鉢無反応の個体がいる・世話が要る
シルバーバインスティック
またたび
枝・噛む数本入り×爪とぎ誘導には使いにくい

※「シルバーバイン」は英語でマタタビのことです。商品説明に「キャットニップ」と併記されている場合がありますが、枝そのものはまたたび由来です。
※「爪とぎ誘導」はうちの2匹で試した体感による相対評価です。反応には大きな個体差があります。
※内容量・仕様は変更されることがあります。購入前に販売ページの最新情報をご確認ください。

商品ごとのレビュー

1. キャティーマン 無添加良品 猫にまたたび 粉末(4包×10箱)

良い点入手しやすさが一番の強み。ドラッグストアでも見かけるので、思い立った日に買えます。無添加表記で、初めての1袋としては迷いにくい。1包ずつの個包装なので、量の管理という点でも扱いやすいです。

気になる点原料の等級がはっきり書かれていないぶん、反応の強さがロットや個体で揺れる印象がありました。うちの1匹はよく転がりましたが、もう1匹はほぼ素通り。

向いている人まず反応の有無を確かめたい人。試験用の1箱として。

2. またたび粉末 5g×3個セット(虫えい果100%・日本製)

良い点7つのなかで反応が一番はっきり出たのがこれでした。新しい爪とぎの根元に耳かき半分ほど落として、麻縄部分にすり込む——という使い方で、その日のうちに顔をこすりつけに来ました。5g×3個セットは、開封後の香り飛びを考えると理にかなった分け方です。

気になる点濃いので、いつもの感覚で振ると多くなります。最初は半量から。あと、粉が細かくて風で飛びます。

向いている人他社の粉末で反応が薄かった人。爪とぎ誘導を本気でやりたい人。

3. またたび粉末 10g(国産・天然100%・無添加)

良い点国産表記と10gという容量で、グラム単価は安い部類です。複数頭いる家や、爪とぎが家に3台ある家では減りも早いので合います。

気になる点1匹・週1回で使うと、10gは正直使い切れません。0.2gずつなら50回分。半年以上かかります。開封後は湿気と香り飛びとの戦いになるので、小分けして冷暗所へ。

向いている人多頭飼い、または爪とぎ以外(おもちゃ、ケージ慣らし)にも使う人。

4. またたび粉末 0.5g×10袋セット(個包装)

良い点個包装。これに尽きます。「昨日どれくらい入れたっけ」がなくなるのが大きい。0.5gを2〜3回に分けて使えば、10袋で20〜30回分。与えすぎが不安な人の入り口としては、いちばん気が楽な選択でした。

気になる点グラム単価は明らかに高い。反応の強さ自体は、虫えい果100%系に一歩譲る感じがしました。

向いている人初めてで量が怖い人。旅行や病院前など、たまにしか使わない人。

5. スマック またたびスプレー 30g

良い点手が汚れない、粉が飛ばない、垂直面に使える。この3つは粉末にない利点です。爪とぎポールの上側3分の1にひと吹き、というピンポイントな使い方ができるのはスプレーだけでした。虫えい果使用・合成防腐剤不使用・無着色と表記されています。

気になる点反応の立ち上がりは粉末よりゆるやかに見えました。あと、布や壁紙にかかるとシミの心配があるので、養生してから。

向いている人縦型ポールに誘導したい人。粉が苦手な人。

6. 生キャットニップ 4.5号大株(無農薬・鉢植え)

良い点またたびで反応がなかった猫の「次の一手」です。種や苗ではなく、すでに育った大株が鉢のまま届くので、その日から葉をちぎって使えます。生葉を少量ずつフードにふりかけたり、爪とぎの溝に挟んだり。無農薬表記なのも安心材料でした。窓辺で育つのを見るのは、単純に楽しかったです。

気になる点無反応の個体が一定数います。それと、これは植物なので世話が要ります。水やり、日当たり、そして猫が株ごと倒したり土を掘ったりする問題。うちでは鉢を猫の届かない棚に置いて、使うときだけ葉を摘む運用に落ち着きました。粉末のように「棚にしまっておく」わけにはいきません。

向いている人またたび粉末で手応えがなかった人。植物の世話が苦にならない人。

7. シルバーバインスティック(噛むタイプ)

良い点シルバーバインは英語でマタタビのこと。つまりまたたびの枝そのものです。噛む・削るという行為に向いていて、口まわりの刺激としてはいちばん自然な形でした。粉が出ないので、寝床の近くでも使いやすい。

気になる点爪とぎへの誘導には、ほぼ使えません。塗る・振りかけるができないからです。あと、削れた木片を飲み込まないか見ている必要があります。細くなってきたら交換してください。

向いている人おもちゃとして、または噛み癖のある猫に。爪とぎ目的なら他を選んでください。

使い方別のおすすめ

新しい爪とぎに誘導したい → 虫えい果100%の粉末を、爪とぎの下部と繊維の隙間に。垂直ポールならスマックのスプレー。
量が不安、初めて → 0.5g×10袋か、キャティーマンの個包装。半分ずつ使う。
またたびに反応しなかった → キャットニップを試す。それでも駄目なら、そもそも爪とぎの素材(麻・段ボール・カーペット)と角度を変えるほうが効きます。
コストを抑えたい・多頭 → 10gの粉末。ただし小分け必須です。
遊び・噛む用途 → シルバーバインスティック。爪とぎ誘導には使えません。

まとめ

またたびは、爪とぎを「気になる場所」に変えるきっかけであって、それ以上でも以下でもありません。置き場所が猫の動線から外れていれば、粉をどれだけ足しても振り向いてもらえないことのほうが多い。

まず爪とぎの位置を、寝床から起き上がって3歩以内に動かす。そのうえで、耳かき1杯を週1〜2回。

反応の有無には個体差があり、同じ商品でもうちの2匹で結果が分かれました。1袋目で判断しきらず、粉末とキャットニップの両方を手元に置いておくくらいが、気持ちとしても楽だと思います。

繰り返しになりますが、またたびは少量を、たまに。与える量や頻度に迷う場合、持病がある場合、シニア猫の場合は、かかりつけの獣医師にご相談ください。使ったあとに呼吸が荒い、ぐったりするなどの様子が見られたら、すぐに使用をやめて受診してください。

本記事は各商品ページの記載と、うちで使ってみた範囲の所感をまとめたものです。反応には大きな個体差があり、同じ商品でも猫によって結果は変わります。内容量・仕様は変更されることがあるため、購入前に販売ページの最新情報をご確認ください。