猫のおもちゃ7つを使い比べた話|けりぐるみ・またたび入りと「壊れにくい猫じゃらし」はどう違うか
楽しい話の前にひとつだけ。猫のおもちゃは誤飲事故がいちばん多い道具です。羽根、鈴、紐、ワイヤーの先端は、飲み込むと開腹手術になることがあります。竿タイプは遊び終わったら猫の手の届かない場所へしまい、破損したものは「まだ遊べそう」でも早めに処分してください。出しっぱなしにしていいのは、壊れていないけりぐるみくらいだと考えています。
買ったのに、3日で床に転がっているあれ
夜9時。ソファの下から羽根が1本だけ出ている。先週買った猫じゃらしの、残骸のほう。
猫のほうは知らん顔で、廊下を全速力で往復しています。運動はしたいらしい。ただ、こちらが用意したおもちゃには興味がない。おもちゃ箱を開けると、ほとんど無傷のものが4つ、原型をとどめていないものが2つ。無傷のほうがむしろ問題で、要するに一度も遊ばれていない。
猫用おもちゃで困ることは、たいてい次の2つに集約されます。食いつかないか、食いついた結果すぐ壊れるか。この記事は、けりぐるみ・またたび入りタイプと猫じゃらし系を実際に使い分けてきた立場から、その2点だけを軸に7商品を並べたものです。
先に、この記事が向いていない人
- 1つ買えば当分もつ「正解」を探している人:猫の好みは個体差が大きく、同じ商品でも反応が割れます。ここで書けるのは傾向までです。
- またたびに強い期待を持っている人:反応しない猫は一定数いますし、月齢の若い猫では反応が出にくいとされます。「入っていれば遊ぶ」という前提だと肩透かしになりやすい。
- 完全に無人で遊ばせたい人:後述の電動タイプでも、うちでは10〜15分で飽きました。留守番対策としては期待しすぎないほうがいいと思います。
- 多頭飼いで取り合いが起きる家:紐系は同時に使うと絡みます。
選ぶときに見る基準は、この3つでいい
1. 「一人遊び」か「人が動かす」か
けりぐるみは猫が自分で抱え込んで蹴るもの。猫じゃらしは人間の手が要ります。ここを混同すると、「せっかく買ったのに使う時間がない」となります。
平日に構ってやれる時間が1日10分未満なら、けりぐるみ寄りに振ったほうが無駄が出ません。
2. 縫製と、壊れたあとどうなるか
破損時に何が出てくるかは見ておきたい点です。中綿が出るだけなのか、細い紐やプラスチックの破片が出るのか。
猫じゃらしなら交換用パーツが単体で買えるかが実質的な寿命を決めます。羽根が飛んでも棒が生きているなら、それは壊れていない。
3. 音と重さ
鈴入りは反応が出やすい反面、深夜に鳴ります。うちは寝室に持ち込まれて2回起こされ、鈴入りは夜だけ回収するようにしました。
けりぐるみは軽すぎると蹴り応えがなく、後ろ足で押さえられる程度の重さがあるほうが長く遊んでいる印象です。
比較表
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| 商品 | タイプ | またたび | 一人遊び | 壊れにくさ | 補修・交換 |
|---|---|---|---|---|---|
| けりマヨ ペピイ・日本製 |
けりぐるみ | あり | ◎ | ○ | 不可 |
| ペティオ けりぐるみ | けりぐるみ | あり | ◎ | △ | 不可 |
| くらげじゃらし 職人作・国産 |
紐じゃらし | なし | × | ◎ | 交換式 |
| 電動ネズミ 動物看護士監修 |
電動 | なし | ○ | △ | 電池交換のみ |
| キャットキャッチャー | 大型じゃらし | なし | × | ○ | 不可 |
| 選べる猫じゃらし 釣り竿ワイヤー |
竿+替え | なし | × | ○ | 替え3種 |
| 12点セット | 竿・羽根ほか | なし | △ | △ | 数で補う |
※「一人遊び」「壊れにくさ」はうちの2匹で使った体感による相対評価です。猫の遊び方や力の入れ方で大きく変わります。
※仕様・ラインナップは変更されることがあります。購入前に販売ページの最新情報をご確認ください。
商品ごとに
1. けりマヨ(ペピイ/日本製・またたび入り)
良い点細長い形が猫の抱え込みに合っていて、後ろ足のキックが出やすい。綿と布で作られていて、噛み跡がついても破片にはなりにくいのが安心材料です。うちの3歳のほうは、初日に5分ほど抱えて蹴っていました。SNSで見かける見た目のよさは、実物でも保たれています。
気になる点またたびの香りは時間とともに落ちます。反応が鈍ったら陰干ししたり、市販のまたたび粉を足す運用になりがち。丸洗いすると中の香りは弱まります。
向いている人日中家を空けていて、猫に自分で遊んでもらいたい人。
2. ペティオ けりぐるみ(またたび入り)
良い点入手しやすく、価格も抑えめ。またたびの初動の反応は、この中では出やすいほうでした。
気になる点人気だったサカナ型は廃盤で、形状の選択肢が減っています。縫い目は、よく蹴る猫だと1〜2か月で口が開くことがありました。中綿が出はじめたら、早めに引き上げたほうがいいです。
向いている人まず、またたび反応があるかを試したい人。消耗品と割り切れる人。
3. くらげじゃらし(またたび不使用・職人作)
良い点この記事で「壊れにくい」を一番に挙げるなら、これです。紐と結び目だけの構造で、余計な羽根や鈴がない。半年使って本体は無事で、交換したのは先端部分だけでした。無添加・日本製で、素材面を気にする飼い主向き。誤飲のリスクという意味でも、外れる小さなパーツがないのは大きい。
気になる点地味です。派手な羽根に反応するタイプの猫だと、初回の食いつきは弱い。またたびも入っていないので、香りで釣ることはできません。動かす人間側の技術が、そのまま反応に出ます。
向いている人毎日5〜10分、自分で遊んでやれる人。買い替えの頻度を下げたい人。
4. 電動ネズミ(動物看護士監修)
良い点手が離せないときに床に放てるのが利点です。不規則に動くので、狩りの動きは引き出しやすい。
気になる点稼働音がそれなりに出ます。音に敏感な猫は近寄りませんでした。うちでは初日こそ追いましたが、3日目には視線で追うだけに。ソファ下やカーテンに突っ込んで止まるので、結局こちらが救出に行きます。電池のランニングコストも地味にかかる。
向いている人好奇心が強く、音を怖がらない猫。ローテーション要員として。
5. キャットキャッチャー(大きめの猫じゃらし)
良い点サイズが大きく、猫が飛びついても手元が振り回されにくい。よく跳ぶ猫、体重のある猫に向きます。
気になる点広さが要ります。ワンルームだと振り切れず、家具に当たる。しまう場所も取ります。
向いている人廊下やリビングに直線の距離がとれる家。
6. 選べる猫じゃらし(釣り竿・ワイヤー/替え3種)
良い点竿を残して先端だけ替えられる構造です。羽根に飽きたらネズミへ、と切り替えられるので、飽きへの対処がしやすい。ワイヤーのしなりで動きに緩急がつきます。
気になる点鈴付きは夜に不向き。ワイヤーは折れると先端が出るので、曲がりが強くなったら替えどきです。
向いている人一本を長く使いたいが、飽きも心配な人。
7. 12点セット(羽根・鳥・虫・イモムシほか)
良い点1点あたりが安く、好みを探る用途では効率がいい。12個あれば、たいてい1つか2つは強く反応するものが見つかります。うちで残ったのはイモムシ型でした。
気になる点耐久性は総じて低めです。羽根や鈴のパーツが外れやすく、誤飲が心配なので出しっぱなしにはできません。10個は早々に出番がなくなる前提で考えたほうがいい。
向いている人好みがまだ分からない猫。まとめ買いで当たりを探したい人。
使い方別に選ぶなら
まとめ
けりぐるみとまたたびは「猫が勝手に遊んでくれる」点で強く、消耗品として割り切る買い方が合います。猫じゃらしは逆で、人の時間を前提にする代わりに、交換式を選べば長く使えます。
7つ全部が良いおもちゃとは思っていません。電動ネズミは音で脱落する猫がいますし、12点セットは半分以上が余ります。それでも、一人遊び用に1つ、人が動かす丈夫なものを1つ。この2本立てにしてから、おもちゃ箱の中の「一度も遊ばれていない山」はだいぶ減りました。
まずは手持ちの猫が、香りに反応するタイプか、動きに反応するタイプか。そこを見るところからでいいと思います。
猫の反応には個体差があります。またたびは若齢の猫では反応が出にくいことがあり、与えすぎには注意してください。そして繰り返しになりますが、破損したおもちゃは誤飲を避けるため早めに片づけてください。羽根・鈴・紐・ワイヤーの先端は、飲み込むと開腹手術が必要になることがあります。竿タイプは遊んだあと、猫の手の届かない場所へ。
本記事は各商品ページの記載と、うちで使ってみた範囲の所感をまとめたものです。仕様やラインナップは変更されることがあるため、購入前に販売ページの最新情報をご確認ください。